溶着技術
S WELD(エスウエルド)とは、当グループ内における超音波溶着をメインとした溶着技術の総称です。
プラスチック部品の接合面を超音波振動により摩擦発熱させて溶融・接合する超音波溶着は、以下の利点があるため幅広い分野で利用されている技術です。
・自動化が容易
・加工時間が短い
・コストが安い
・高強度
当グループでは、これまでコピー機のトナーカートリッジを中心に、超音波溶着に最も適した部品デザインの設計、金型製作から成形加工の全工程を一元管理することで、品質の安定した超音波溶着技術の実績を重ねてきました。
超音波溶着におけるフランジが必要/バリが発生するなどの欠点を改善し、さらに進化した超音波溶着技術を独自技術「エスウエルド」として構築しております。
また、近年の様々な形状(構造、材料)の接合要求に対応する為、超音波溶着に重きを置きつつ、他の接合技術(ex.高周波溶着、レーザー溶着、等)にも、積極的に取り組んでおります。
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射出成形+超音波溶着の技術一体化
超音波溶着形状は、溶着機メーカへのお任せが一般的であるため、品質不良の原因特定が難しいとされています。
当グループでは成形・溶着の両面を考慮した形状設計を行うため、他社にはない高品質な溶着提案をさせて頂きます。
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独自の溶着形状「エスウエルド形状」
品質が安定/溶着バリが発生しづらい/フランジを必要としない/結晶性樹脂への対応など、従来の超音波溶着の欠点を改善できます。
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品質が安定するため、短納期・低コストでの生産活動が可能
超音波溶着にて対応が困難な接合案件に関しましても、最適な接合工法を検討し、提案させて頂きます。(レーザー、熱板、高周波、振動、etc.)
三次元形状パイプを二分割、1.5mm肉厚に溶着形状を作製し、フランジの無いパイプ製品を実現しました。
蛇行した普遍形状の微細溝を加工した2枚の樹脂板を溶着し、全個所の気密確保・寸法精度を確保、微細流路板を実現しました。
厚み50μmのガス交換フィルムを超音波溶着で貼り付け、良好外観の密閉容器を実現しました。
JAXA宇宙ステーション「きぼう」において、細胞培養試験に使用されました。
トナー固着を防ぐ攪拌羽、充填量を確認するセンサ窓など合計5箇所の溶着を1製品に施しました。
超音波溶着機を3台並べ、長さ450mmの長尺溶着を実現。
振動溶着では得難い高品質を確保しました。
結晶性樹脂であるポリアセタール樹脂(POM)やポリプロピレン樹脂(PP)で最大20気圧の高耐圧を実現しました。
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